
CAD トレース(紙図面・画像を CAD データに描き起こす作業)を効率化する方法は主に 3 つあります。
- AI 自動変換 … 無料〜・数分。まず全図面をこれで振り分けるのが合理的な方法
- トレース外注 … 品質は安定しやすいが、費用は 1 枚数千円〜数万円・納期数日〜
- 自力でトレース … 費用ゼロだが 1 枚数時間。枚数が多いと現実的とは言えない
いきなり全部を外注するのがコスト面でもったいないパターンになり得ます。
この記事では、外注の費用相場と納期の実情、AI 自動変換との比較、そして「どの図面を外注に回すべきか」の見分け方を解説します。
トレースの見積もりを取る前に、まず無料の自動変換で試してみませんか?
CAD 変換サービス「DARE ONE」なら、スキャン図面・PDF・画像を AI が解析し、編集可能な CAD データ( DXF / DWG / JWW )へ自動変換します。文字も編集可能なテキストとして認識されます。
目次
- CAD トレースとは
- 自力トレースのやり方(基本手順)
- トレース外注の費用相場と納期
- AI 自動変換という第 3 の選択肢
- 3 つの方法の比較表
- 使い分けの判断フロー
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:外注の見積もりは「自動変換で振り分けてから」
ホコリを被った紙図面・スキャン画像を、最新のCADデータとして蘇らせる!
過去の紙図面をスキャンしただけの画像データでは、CADで修正・再利用ができません。
DARE ONE のラスベク変換は、AI技術を用いてラスター画像をベクターCADデータへ自動変換します。
手書きの図面資産をデジタル化し、すぐに現場で活用できる状態へアップデートしましょう。
CAD トレースとは
CAD トレースとは、紙図面・スキャン画像・PDF などの「編集できない図面」を、CAD ソフトで編集可能なデータ( DWG / DXF / JWW など)として描き起こす作業です。
改修工事の現況図作成、過去図面の設計流用、図面資産の電子化など、「元データが残っていない図面」を活用する場面で発生しやすい業務です。
従来は人がなぞって描き直すしかありませんでしたが、現在は AI によるラスベク変換(ラスタと呼ばれる画像データをベクタと呼ばれる CAD の線データに変換する技術)という選択肢が加わり、コスト構造が大きく変わりました。
自力トレースのやり方(基本手順)
まず、自分でトレースする場合の標準的な手順です。
- 図面をスキャンして画像化する( 400 dpi 以上推奨)
- CAD に下敷きとして読み込む:AutoCAD ならアタッチ(外部参照)、Jw_cad なら画像挿入で、レイヤを分けて配置
- 縮尺を合わせる:図面内の既知の寸法(通り芯間隔など)を基準に画像をスケール調整
- 上から線をなぞる:線種・レイヤを分けながら、直線・円弧・文字を描き起こす
- 寸法・文字を入力し、整合を確認する

この方法の問題は時間です。A3 程度の図面でも 1 枚数時間、密度の高い図面なら丸 1 日以上かかり、線の引き忘れや寸法の打ち間違いも起こり得ます。
1 〜 2 枚なら選択肢になりますが、10 枚を超えると他の手段を検討することが推奨されます。
トレース外注の費用相場と納期
トレース代行業者に外注する場合の相場観です(図面の種類・密度・業者によって幅があります)。
| 図面の種類 | 費用の目安( 1 枚あたり) | 納期の目安 |
|---|---|---|
| シンプルな部品図・機器図 | 数千円前後〜 | 数日 |
| 一般的な建築平面図( A3 〜 A1 ) | 数千円〜 1 万円台 | 数日〜 1 週間 |
| 密度の高い設備図・構造図・大判図面 | 1 万円台〜数万円 | 1 〜 数週間 |
※正確な金額は図面を見ての個別見積もりが基本です。
特急対応は割増になるのが一般的です。
外注時の注意点
- 仕様を先に固める:レイヤ分けのルール、線種・文字スタイル、納品形式( DWG のバージョン等)を発注前に指定しないと、納品後の手直しが発生します
- 検収の手間を見込む:寸法・記号の転記ミスがないか、受け取り側での確認作業が必要です
- 枚数が多いと費用が比例して増える:100 枚なら単純に 100 枚分。ここが自動変換との比較的大きな違いです
AI 自動変換という第 3 の選択肢
AI 自動変換(ラスベク変換)は、スキャン画像から線・円・文字を自動認識して CAD データを生成します。
DARE ONE の場合、
- 費用:無料版でも変換回数は無制限(ダウンロードは 1 日 1 回)。業務利用なら外注 1 枚分程度のライセンス費でダウンロード 1 日 10 回の DARE ONE + が適しています。
- 納期:1 枚あたり数十秒〜数分。100 枚でも 1 日かからないケースが多い。
- 文字:テキストオブジェクトとして認識され、変換後に打ち替え可能(日本語対応)。
- 品質:元図面の状態に依存。定規書き・印刷図面は実用レベルになりやすい一方、フリーハンドや激しいかすれは苦手な傾向。

つまり外注との関係は「置き換え」ではなく「前処理」です。
全図面をまず自動変換にかけ、実用レベルに達した図面はそのまま採用、達しなかった図面だけを外注に回す。
この順番にするだけで、外注費の圧縮に繋がりやすくなります。
3 つの方法の比較表
| AI 自動変換 | トレース外注 | 自力トレース | |
|---|---|---|---|
| 費用( 1 枚) | 無料〜数百円 | 数千円〜数万円 | 0 円(工数除く) |
| 納期( 1 枚) | 数分 | 数日〜数週間 | 数時間〜 1 日 |
| 100 枚の場合 | 1 日以内・低コスト | 費用 × 100・数週間 | 現実的とは言えない |
| 品質 | 図面の状態に依存 | 安定しやすい(人が判断) | スキル依存 |
| 向くケース | まず全部・急ぎ・大量 | 判読困難な図面・一定以上の品質が必須 | 1 〜 2 枚・練習 |
使い分けの判断フロー
- 全図面をスキャン( 400 〜 600 dpi・白黒 2 値)→ スキャンのコツはこちら
- 代表的な数枚を AI 自動変換して精度を確認(無料でできる)
- 実用レベルの図面 → そのまま自動変換で量産
- 精度が出ない図面(フリーハンド・激しいかすれ) → その分だけ外注 or 自力トレース

手書き図面の変換可否の見極めは手書き図面を AI で CAD データ化する方法で詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
CAD トレースの外注は 1 枚いくらぐらいですか?
図面の密度とサイズによりますが、シンプルな図面で数千円前後から、密度の高い図面や大判では数万円になることもあります。
多くの業者は図面を見てからの個別見積もりです。
発注前に、自動変換で済む図面を仕分けておくと総額を抑えられます。
AI 自動変換の品質は外注と同じレベルですか?
図面の状態次第です。
印刷図面や定規書きの図面なら実用レベルのデータが得られますが、判読が難しい図面では人の判断(外注・自力)が勝ります。
だからこそ「まず自動変換で振り分ける」のが合理的な方法と言えます。
トレースを自分でやる場合、何から始めればいいですか?
CAD に図面画像を下敷きとして読み込み、縮尺を合わせてから上をなぞるのが基本手順です(本文参照)。
ただし枚数がある場合は、先に自動変換を試すことをおすすめします。
CAD トレースの在宅ワーク・求人について知りたいのですが?
本記事は「図面をデータ化したい発注側・実務側」向けの解説です。
トレースを仕事にする場合の情報は求人サイト等をご確認ください。
無料版と有料版( DARE ONE + )は何が違いますか?
どちらも変換回数は無制限です。
無料版はダウンロードが 1 日 1 回で、変換した図面が DARE の AI モデル学習に利用されます。
有料版の DARE ONE +(月 2,200 円/年 22,000 円)はダウンロードが 1 日 10 回になり、図面が AI 学習に利用されないため、機密性の高い業務図面を扱う際にも適しています。
まとめ:外注の見積もりは「自動変換で振り分けてから」
- CAD トレースの手段は自力・外注・AI 自動変換の 3 つ
- 外注は 1 枚数千円〜数万円と品質が安定しやすい反面、枚数分だけ費用が膨らむ
- まず無料の AI 自動変換で全図面を振り分け、残りだけ外注にする手法がコストや手間の削減に繋がりやすい
見積もり依頼の前に、手元の図面で自動変換の精度を確かめてみてください。
業務で使うなら:DARE ONE +(有料ライセンス)
トレース業務を継続的に自動化するなら、変換後図面を 1 日 10 回までダウンロードできる有料ライセンスの DARE ONE + が便利です(無料版も変換回数は無制限・ダウンロードは 1 日 1 回)。
スキャン図面をオフラインでまとめて変換したいなら、ラスベク変換特化の Windows アプリ DARE Scanner も選べます。









