【安価で高性能】AutoCAD互換CAD とは?おすすめ3選【低コスト】
2020 年 08 月 20 日
図面変換図面比較検図sxf図面形式入門初心者jw_cadijcadcadautocad2d cad・AutoCAD互換CAD はどんなソフト? ・価格が安いから品質も悪いのかな? ・AutoCAD から乗り換えると、学習コストが発生するのかな?
AutoCAD互換CAD について、こんな疑問はありませんか? この記事を読むと、AutoCAD と AutoCAD互換CAD の違いや、おすすめの AutoCAD互換CAD が分かります。
筆者はここ3年ほど、AutoCAD と AutoCAD互換CAD を用途に合わせて使い分けています。このように、低コストだからと完全に AutoCAD から 互換CAD へシフトするのではなく、社内で利用している一部のCADを互換CADに変えることから検討してみてもよいかもしれません。
目次
AutoCAD互換CAD はどんなソフト?
まず AutoCAD とは、Autodesk 社が開発する2次元/3次元汎用CADソフトです。高性能で初心者でも扱いやすい操作性とカスタマイズの自由度などから高価なソフトながらも世界中で利用されています。
AutoCAD互換CAD とは、その名の通り AutoCAD と互換性のある CAD ソフトのことを指します。「AutoCAD と互換性がある」とは、操作や機能が AutoCAD と同じように利用できることを指します。AutoCAD互換CAD は、そのほとんどが AutoCAD と比べ安価な価格設定がされています。
【参考記事】
AutoCAD と同じ操作で扱える
AutoCAD と同じ操作がで扱える。つまり、AutoCAD と同じ学習方法で習得できるCADです。 また、ファイル形式も DWG を基本としているソフトがほとんどであるため、AutoCAD が使えるのであれば AutoCAD互換CAD に慣れるには時間が掛からないでしょう。 中には、AutoCAD では扱えない JWW や SXF ファイルが使える互換CADも存在します。
AutoCAD はサブスクリプション契約のみ
AutoCAD は、2018年からアプリケーションの契約形態がサブスクリプション契約のみとなりました。
それまでの AutoCAD は永久ライセンスでの契約がスタンダードで、一度アプリケーションを購入してしまえばバージョンアップをしない限り永遠に購入したバージョンの AutoCAD を使い続けられたのです。 しかし、サブスクリプション契約のみとなると必ず毎月費用が発生します。永久ライセンスの一括購入に掛かる高額な導入コストを考えると毎月の固定費はぐっと抑えられますが、長期的な面で見るとサブスクリプション契約の方がコストがかかります。 そこで、予算などの関係から一部のAutoCADを永久ライセンスで提供されている互換CADに切り替えたところもあったようです。
おすすめの AutoCAD互換CAD 3選
IJCAD
IJCAD は、日本製の2次元汎用CADです。累計6万ライセンス以上の実績があり、互換CAD市場では国内トップシェアを誇っています。 AutoCAD とほとんど変わらない操作性を誇り、機能や利用できるコマンドも非常によく似ています。また、STD以上のグレードでは DWG に加え JWW, SXF, PDF の読み込み・書き出しもでき、高度なカスタマイズも可能となります。
IJCAD は汎用CADのほかにも Mechanical や Electrical などの専用CADも販売されています。 全て1か月間無料で利用できます。
メーカー | IntelliJapan |
価格 | 買い切りモデルのみ PRO 100,000 円 STD 75,000 円 LT 55,000 円 |
対応 OS | Windows |
対応形式 | dwg / DXF / jww / sxf |
ARES
ARES はドイツ製のCADを元に、日本向けに開発された2次元汎用CADです。 操作性はもちろん見た目も AutoCAD に非常に近く、AutoCAD ユーザーであれば違和感なく利用できるでしょう。また、JTool と呼ばれるアプリをアドオンすることで、JWW データの読み込みが可能となり Jw_cad に近い UI へ変更することも可能です。
メーカー | Graeber |
価格 | 買い切りモデルのみ(スタンドアロン版) Standard 52,800 円 Commander 90,200 円 |
対応 OS | Windows |
対応形式 | dwg / DXF / jww / sxf |
DraftSight
DraftSight は、フランスのダッソー・システムズが開発する2次元汎用CADです。2019年まで無料で提供されていたことで知られています。また、ダッソー・システムズは 3DCAD の SolidWorks 等でも有名です。
無料で公開が始まった2011年当初は、無料で DWG, DXF 形式の図面を読み込み・書き出しができると口コミが広がり、4カ月で100万ダウンロードを記録しました。 DraftSight は AutoCAD の操作やコマンドがそのまま利用できるため、有償版のみとなった今でも互換CADとして導入するには十分な機能性を備えています。
メーカー | Dassault Systèmes |
価格 | 12ヵ月ライセンス Enterprise 66,000 円 Enterprise Plus 110,550 円 買い切りライセンス Enterprise 88,000 円 Enterprise Plus 165,000 円 |
対応 OS | Windows |
対応形式 | dwg / DXF |